肌寒い夜、お風呂で温まると、ほっとひと息。そのあとソファでくつろいでいると、だんだん眠くなることはありませんか。
「温かくて気持ちいいからかな?」と思いますが、眠りには体の温度の変化も関わっています。今回のポイントは、温まった“あと”です。
【手足から熱を逃がして、眠る準備】
私たちの体は眠りに入るころ、手足などから熱を逃がし、体の内側の温度を下げていきます。この内側の温度は「深部体温」と呼ばれます。脳や内臓などの温度のことです。[1][2]
入浴で温まったあとに熱が逃げ、深部体温が下がっていくことも、寝つきを助ける仕組みの一つです。[1]
つまり、ただ温かいままでいることだけがポイントではありません。「温まる」と、その後の「熱を逃がす」がつながっているのですね。
【入浴は、寝る1〜2時間前を目安に】
厚生労働省の解説では、寝る1〜2時間前の入浴が、眠りに入りやすくする工夫として紹介されています。[1][2]
例えば、夜11時ごろに寝たいなら、夜9〜10時ごろを目安に、お風呂の時間を考えてみる。分単位できっちり守るというより、入浴後にほてりが落ち着く時間をつくるイメージです。
眠ろうとして熱い湯や長風呂で頑張る必要はありません。自分に無理のない入浴で、就寝まで少しゆとりを持てるとよいですね。
【「体を冷やせばよい」という意味ではない】
深部体温が下がることと、寒さを我慢することは別です。お風呂のあと、薄着で冷たい風に当たったり、湯冷めするまで待ったりする必要はありません。
寝室は、寒すぎず暑すぎない環境に。体が心地よく休めるよう、室温や寝具も整えましょう。[2]
なお、お風呂のあとに眠くなる話は、湯船で眠ってよいという意味ではありません。入浴中は眠らないようにしましょう。
【今週の目標】
買い物で、入口から少し離れた区画に駐車して歩く。
車移動が中心の暮らしでも、いつもの買い物に少し歩く機会を足すことはできそうです。今週は、店の駐車場で安全に歩ける区画を選び、無理のない距離から試してみませんか。
これは「今より少しでも多く体を動かす」という考え方を、日常の行動に置き換えた提案です。[3] この行動だけで必ず眠れるようになる、という意味ではありません。
雨の日や足元が悪い日、荷物が重い日などは無理をせず、その日の状況に合わせてください。
編集後記:昼は少し歩いて、夜はゆったり。秋の暮らしに小さなメリハリを。
【次週のテーマはこちら!】
2026年10月号 第5週
家事も「運動」に入るの?
掃除や買い物と、体を動かすことの関係を紹介します。
【参考資料】
[1] 厚生労働省 e-ヘルスネット「快眠と生活習慣」(2025年6月1日更新)
https://kennet.mhlw.go.jp/information/information/heart/k-01-004.html
※深部体温、入浴のタイミング、入浴後の放熱について参照。
[2] 厚生労働省 スマート・ライフ・プロジェクト「寝ても疲れが取れないなら要チェック!あなたの睡眠の質 大丈夫ですか?」
https://kennet.mhlw.go.jp/slp/event/sleep_quality/index.html
※入眠時の放熱、入浴、寝室の温度について参照。
[3] 厚生労働省「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023」
https://www.mhlw.go.jp/content/001194020.pdf
※個人差を踏まえ、可能なことから今より少しでも多く体を動かすという方針を参照。駐車位置の目標は本紙の実践提案。
資料確認日:2026年9月8日