掃除に洗濯、買い物。特別にスポーツをしたわけではないのに、「今日はよく動いたなあ」と感じる日もありますよね。
衣替えで服をしまったり、部屋を片づけたりする10月の終わり。そんな暮らしの中の動きも、健康づくりに関わる「身体活動」の一つです。
【家事は「生活活動」の仲間】
厚生労働省の資料では、体を動かす活動を大きく捉えた「身体活動」の中に、家事や仕事などの「生活活動」と、健康や体力づくりを目的に計画的・定期的に行う「運動」が含まれます。[1]
厳密な分類では、普段の家事は主に「生活活動」。でも、「運動という名前ではないから、体を動かしたことにならない」というわけではありません。
掃除や洗濯なども、暮らしの中で体を使う機会です。ジャージに着替えなくても、生活の中に動く場面はあるのですね。
【まとまった時間がなくても、身近な動きから】
「体を動かす時間をつくらなくちゃ」と思うと、予定を一つ増やすようで負担に感じることもあります。
そんなときは、今ある生活の動きを見直してみませんか。床を掃除する、洗濯物をしまう、使ったものを元の場所へ戻す。できそうなことを一つ選ぶだけでも、始めるきっかけになります。
ガイドでは、個人差を踏まえて強さや量を調整し、可能なことから今より少しでも多く体を動かすことが勧められています。[1]
ただし、家事の種類や動き方によって体への負荷は違います。疲れている日に無理に仕事を増やすのではなく、その日の余裕に合わせて考えましょう。
【歩数だけでは、見えない動きもある】
スマホの歩数を見て、「今日はあまり動いていないな」と感じることはありませんか。
でも、立って片づけたり、腕を動かしてテーブルを拭いたりする動きは、歩数だけでは捉えきれません。歩くこと以外にも、体を使う場面はあります。[1]
一方で、「家事をしていれば、必要な運動がすべて足りる」とは限りません。家事も含め、一日の中でどんな動きをしているかを知る入口として考えてみましょう。
【今週の目標】
1日1回、3分だけ床を掃除する。
モップや掃除機を使って、無理のない範囲を少しだけ。部屋全体を終わらせる必要はありません。車移動の日や雨の日にも、家の中で取り組める目標です。
3分は、取りかかりやすくするために本紙が設けた目安です。この時間だけで必要な活動量を満たす、という意味ではありません。
家事は分担し、できる人ができる分だけ。痛みが出る動きは無理をせず、体調に合わせてください。
編集後記:衣替えの季節。部屋も気分も、少しすっきり。
【次週のテーマはこちら!】
2026年11月号 第1週
寒いと体がこわばるのはなぜ?
冷え込む朝の、体との付き合い方を紹介します。
【参考資料】
[1] 厚生労働省「健康づくりのための身体活動・運動ガイド2023」
https://www.mhlw.go.jp/content/001194020.pdf
参照箇所:身体活動・運動の概念、成人版、生活活動・運動メッツ表一覧。
※「3分の床掃除」は、可能なことから少しでも多く体を動かす方針をもとにした本紙の実践提案です。
資料確認日:2026年9月8日